満月の下に輝く一等星

街で買い物をした帰り道、妻が夕暮れの空を見上げて言った。

「今日、満月かしら」

私は、

「どうかな。そういえばほぼ日手帳に『月の満ち欠け』が書いてあったな」

と答えた。

すると妻が、

「あの月の下に、星が輝いているよ」

という。

私は、

「あんなに明るい星がある? たぶん飛行機だよ」

と返した。

妻は、

「でも、全然動かないよ。きっと星よ」

というので、

「確かに。そうかもしれない」

といった。

帰宅後の夜、私はジャージに着替え、ニット帽を被り、手袋をしてランニングに出かけた。

ふと、空を見上げると、満月の下に輝くものが見える。さっき、妻が言っていた星だ。とても輝いている。

走りながら、サッポロビールのCMを思い出す。

「丸くなるな、星になれ」

あの星は一等星だろうか。

年末に父が亡くなった。父のいない初めての年だ。我々兄弟の後ろ盾であった父がいなくなった。

私は、子供たちを育て上げるミッションの途中だ。この冬、息子は大学受験だ。

今年も、やりたいことやっていこう。悔いの残らないように。

「丸くなるな、星になれ」だ。

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