今朝、通勤途中で母から電話が入る。今日、父の告別式のことで打ち合わせをするという。家族葬に、私の子どもたちも参加できるかと尋ねてきた。
昨日の兄の話では、今週末に打ち合わせをすると聞いていた、と母に聞くと、今日は電話で打ち合わせするという。
私は、子供たちも極力出席できるようにするよ、と伝えて電話を切った。
母は、年齢のせいか、非常に気難しくなった。兄や姉や私に相談する割に、我々の助言はほとんど聞き入れない。こちらが良かれと思ってやったことに、あとから不満を口にすることもある。我々兄弟は、それにうんざりして、母のやりたいように任せている。今回もそうだ。
夕方、兄からメールが届く。告別式が来週月曜日となった、と。年末で斎場が混み合っており日程調整が難しいと聞いていたが、年内に日取りが決まった。母がどのように斎場を説得したのか。
父の告別式は家族葬として、母と子供たち家族のみで執り行うようである。コロナ以降、家族葬が増えていると聞いたが、父の告別式もそうなるようだ。約19年前、妻の父の葬儀のときは、全国各地から親族が集まった。あの頃は両親もまだ60代と若かった。隔世の感ありだ。
来週は休暇をとって、父を見送ることになる。これほどまでに近しい肉親を見送ることは、妻の父以来だ。
父の死以前は、街なかですれ違う60代・70代の人を何気なく見ていた。
父の死後、このすれ違う人たちは、大きな別れを経験したのだろうな、と思えた。
父の死から、私は何を感じ、何を学ぶのか。告別式が終わった後に、ゆっくり考えてみたい。
