2025年11月22日付朝日新聞の書評欄を読んで、気になった本を書き留めた。
◇一冊目
町田康著「口訳 太平記 ラブ&ピース」(講談社・2,750円)
書評の見出しは、”グルーブ感あふれた語りで疾走”
評者は、政治の権力闘争、官僚の先例重視、米の高騰による庶民の困窮、院政政治など、鎌倉末期と現代の共通点を指摘している。
面白い視点である。私はなぜか、鎌倉時代〜室町時代の戦乱期が好きだ。策謀が渦巻く時代にどう生き抜いたのか、会社員としての自分と重ね合わせているのかもしれない。口語のテンポある語りで描かれる混乱の世を、臨場感たっぷりに味わってみたい。
◇二冊目
シュテッフェン・マウ著「統一後のドイツ」(白水社・2,530円)
書評の見出しは、”なぜ東は異なり続けるのか”とある。
統一後の東ドイツの再建は、西ドイツを複製することを意味したという。
著者は、市民参加型の市民会議を東の人々に経験してもらうことで民主主義の再生を提唱している。
私は、日本以外でドイツが最も興味を惹かれる。第二次大戦の経験やものづくりの精神など、日本と重なる面が多い。本書は統一後の社会の葛藤と再生を考える上で示唆に富んでいると感じた。
◇まとめ
今回の二冊は、戦乱と混乱の時代をどう息抜き、再生していくのかを考えさせる作品であった。不安定な今の時代に、自分の身の処し方を考えるヒントを得たい。
