2025年11月16日付産経新聞の書評欄を読んで気になった本を書き留めた。
◇一冊目
佐藤優著「定年後の日本人は世界一の楽園を生きる」(Honda新書・1,089円)
「定年後が一番楽しい」と断言できるようになる知の技法を8つのカテゴリーに分け、詳しく解説している。
著者は「他人と比較してものを考えるには致命的な習慣である。嫌いな人たちにまで交友範囲を広げて、それを維持する必要はない。残された人生の時間をストレスなく生きることに集中すべきなのだ」と述べている。
私も50代で、定年後のことを考える。地元の仲間との交流を続けたり、自己啓発の勉強会に参加したりしている。そのなかで、気の合わない人たちもいる。気の合う人たちだけと付き合っていくのか、それとも人間の幅を広げるために、気の合わない人たちとも付き合っていくのか。難しい選択であるが、私は後者についてやってみようと思う。気の合わないと思っていた人も、よく知れば共感する部分もあるかもしれない。
現在と未来の自分のために、読んでおきたい本だと思う。
◇二冊目
難波優輝著「なぜ人は締め切りを守らないのか」(堀之内出版・1,980円)
書評の見出しは”「いい時間」を取り戻す”とある。
私たちが価値を感じられる「いい時間」を取り戻すための方策を探ろうとする哲学的実践の書、との書評だ。
忙しさに流されがちな毎日であるが、本書を読んで、自分にとっての「いい時間」とは何かを考えてみたい。例えば、このような書評ブログを書く時間も私にとっては「いい時間」だ。キーボードをタイプしながら、自分の考えをまとめていく。自分がこんなことを考えていたんだ、と気づく。
◇三冊目
染井為人著「みずいらず」(祥伝社・1,980円)
書評の見出しは”夫婦関係に疲れたときに”とある。
本書は8組の夫婦が登場する家族ドラマとのこと。
我が家は、大学受験中の息子と、朝起きれない娘を抱え、毎日夫婦で奮闘している。妻は息子のために朝早起きしてお弁当を作っている。私は、夜は風呂掃除と洗濯と洗濯干しとトイレ掃除をやり、家事をシェアしている。いじめで息子が不登校になったこともあり、つらい時期もあったが、なんとかここまで来た。家族を支えてくれている妻に感謝だ。本書を読んで、夫婦のありかたについてゆっくり考えてみたい。
◇まとめ
今回選んだ本は、限りある時間を有意義に過ごすヒントをくれるものであった。定年後ことや夫婦の絆を改めて考えてみたい。
