日経新聞の書評欄を読んで気になった本

2025年11月15日土曜日付日経新聞の書評欄を読んで気になった本を書き留めた。

一冊目は、澄川龍一著「アニソン大全」(祥伝社・1,980円)

書評の見出しは”『鉄腕アトム』から『鬼滅の刃』まで”

本書は、1960年代から2020年代に至るアニメソングの歴史を綴ったものである。

50代の私も、アニメを観て育った世代だ。宇宙戦艦ヤマト、ガンダム、マクロス、ドラえもん、ルパン、ハイジ・・・。あげればきりがない。大学卒業旅行でニュージーランドでファームステイしたとき、ホストファミリーの3歳の娘さんが「ハイジ」のビデオを観ていた。ホストファザーに「これは日本のアニメですよ。私も子供の頃に観ました」といったら、とても驚いていた。日本のアニメはニュージーランドでも普通に観られていたのだ。日本の強みであるアニメを末永く応援してきたい。

二冊目は、リチャード・ボールドウィン著「トランプの貿易戦争はなぜ失敗するのか」(日本経済新聞出版・3,080円)

題名の通り、トランプ政権の強権的な貿易交渉について論じている。

著者は、「米国主導による貿易」の終焉する代わりに、誰かが手綱を握って世界貿易の秩序を回復させることだと主張する。

覇権国家から複数協調体制への移行が処方箋の一つと述べている。

日本の外交政策にとって、日米関係ほど重要なものはない。一方で、中国・ロシア・韓国とも友好的な関係は大事だ。本書の指摘を踏まえると、日本外交も多角的な視点が求められるように感じる。

選んだ二冊は、日本と海外とを繋ぐ視点で示唆を与えるものであった。アニメというソフトパワーで海外との関係構築に効果があるのではないか。自分も民間ベースで何らかの関わりが持てたらと思う。

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