吉祥寺のサブロという文具屋さんへ行った。変わった文具が多い店なので、なにか心を引くものがないかと覗いてみた。
あった。ミドリの「MDノート」が目を引いた。ちょうど、読書記録をつけるノートがほしかったのだ。A6サイズ方眼が私の好みだった。試しに購入してみた。
帰宅して封をあける。半透明の紙のカバーがついていたが、ちょっと心もとない。帯封にはノートカバーもあると書いてある。しまった、一緒に買っておけばよかったと後悔する。Amazonで調べるとネットでもカバーは買えることがわかった。注文しようと思って、ふと気がつく。「待てよ。ほぼ日手帳のカバー、古いやつが使えるんじゃないか」。
本棚を探すと、あった。ほぼ日手帳のカバー。濃い青のキャンバス地だ。ほぼにち手帳のカバーには、「2012」のタグがついている。その年は、夏まで秋田に住み、秋に東京に帰った年だ。厳しい上司に毎日叱られて精神的にきつかった秋田から、生まれ育った東京に帰れた。地獄と天国を両方味わった年だった。
MDノートにほぼ日手帳カバーをつけると、ぴったりとはまった。ノートの方眼線も、薄青の線で、さりげなく書き手をサポートしてくれる感じだ。
これから、このノートに読書の記録を綴っていこう。読書を自分の血肉としていくために。

