2025年10月18日付日経新聞の書評欄で気になった本を書き留めた。
一冊めは、有馬恵子著「京都出町のエスのグラフィ」(青土社・4,620円)
「暑くても寒くても店を開けるという営みからは即興なやりとりや、他では起こらないような人との出会いが生まれる」と著者は記す。
私は、愛知・千葉・秋田と移り住み、様々な街で生活してきた。特に秋田での生活が思い出深い。とても魅力的な土地なのであるが、過疎化が進んでいる。賑わいを取り戻すのはなかなかむずかしいかもしれないけれど、街のなかで人と人との繋がりをゆっくりと繋いでいくことはできる。そのヒントになるのではないか、と思った。
つづいて紹介したいのは、村上隆著「55歳からのハローライフ」(幻冬舎)である。
立憲民主党の野田佳彦氏が紹介していた本である。書評には、「首相をやめたときに55歳で自分と同じだなと思って読みました。」とある。
私も来年で55歳になる。人生の節目に立ち、自分のこれかれを静かに見つめる時間を持ちたいと思った。