産経新聞の書評欄で気になった本

 10月12日付産経新聞の書評欄で気になった本を書き留めた。

 一冊めは、中島侑子著「ミニマルインフルエンサー主義」(Gakken・1,650円)

 著者の言葉「夢さえかなえれば、フォロワー数なんて関係ないんです。人数集めしても疲れるだけ。もうやめませんか?」との言葉にはっとした。

 フォロワーもいなくても、自分らしい夢があればいい。そんな等身大の勇気がもらえる気がした。

 二冊めは、鈴木康久・河野忠著「名水と日本人」(中公新書・1,265円)

 「地下にある見えない水が地上へと現れたときに、地域の伝承と一体化し、様々な物語を語りはじめる」という一節が印象的だ。秋田の美郷町でみた湧き水を思い出した。綺麗な水は心も清めてくれるようだ。今日の帰りに寄った本屋では残り一冊だった。名水に惹かれる人も多いのだろう。

 三冊めは、なべとびすこ著「デデバグ」(左右社・1,980円)

 日常の小さなトラブルの根本原因を探り、まっすぐに自分と向き合う。そんな著者の観察眼に興味を引かれた。

 四冊めは、丸田洋渡著「これからの友情」(ナナロク社・2,860円)

 「振り向くと映画館はどこにもなくて夏の田んぼに稲 揺れていた」という詩の一節に、岐阜・柳ヶ瀬のロイヤル劇場を思い出した。記憶のなかの映画館が心に浮かぶ。詩を味わう時間も悪くない。

 旅に出たいけれど、まずは頭のなかで旅してみようか。

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