今日、日経・朝日・毎日・東京新聞の書評欄を読み、気になった本を三冊書き留めた。
一冊めは、河野龍太郎著「日本経済の死角」(ちくま新書)。「賃金は上がず、インフレで実質賃金は低下、貧困化した」との指摘に共感した。「収奪的システム」という言葉は衝撃的だ。雇われる側に富の分配が進んでいない現実を突きつけられる。
二冊めは、橋本健二著「新しい階級社会」(講談社現代新書)。男性の未婚率は4分の3に達しているという記述に驚いた。社会の変化の裏にある構造を知りたくなる。
三冊めは、千野栄一著「プラハの古本屋」(中公文庫)。プラハの古本屋で入手した珍しい本を肴に、河畔でビールを飲んで友人と語らう。その日常の光景がわかる随筆だ。
一冊めと二冊めは、雇われ従業員だけでは、結婚すら難しいという厳しい現実を感じさせる。給料収入だけでなく、金融資産への投資が必要だ。今やっている投資を淡々と続けよう。
三冊めは、知的で穏やかな時間を求める自分の気持ちを表す一冊だ。プラハといえば、チェコの首都。チェコといえば、ピルスナーウルケルというビールが有名だ。ウルケルは、ビール片手に読書も悪くない。
明日の日曜日は、読売と産経の書評欄を読む。どんな本が紹介されるか楽しみだ。