7月8日火曜日 お疲れ生でした

 朝、バス通勤をしている。始発のバス停まで約10分ぐらい歩く。お家にもっと近いバス停はあるが、そこからバスに乗ると座席に座れない可能性が高いのだ。なので、始発のバス停まで、歩く。

 この猛暑だ。始発のバス停まで歩くと汗がかなり出る。でも、始発なので、バスが待ってくれている。車内に入れば、クーラーが効いている。しばらくうちわであおいでいれば、汗もひく。

 バス通勤を始めた頃は、バスの中でスマホで日経テレコンを読んでいた。日経テレコンとブルームバーグをさらっと読んだ後、本を読んでいた。

 この2・3日は、お家で日経テレコンとブルームバーグをみてしまい、バスでは本を読むようにしている。

 古本屋さんで買った、石川啄木の詩集を読んでいる。大杉潤さんが、著書のなかで、「アイデアが浮かぶ3B」について書かれており、3Bとは、「bath(お風呂)、bed(ベット)、bus(バス)」なのだそうだ。

 そう、バスに乗るときに、想像力を膨らませるために、詩集を読んでいるのだ。

 これがなかなかよい。

「東海の小島の磯の白浜に われ泣きぬれて 

蟹とたわむる」

 という詩を読むと、30年以上前のことが思い出された。両親と伊豆の多賀の海水浴場に行って、一人海を泳いで、ちょっとした沖にある筏で一休みしたときのことを。海から見る陸側の景色は、新鮮だった。「われ泣きぬれて」という情景ではないが、なぜかその時の風景が蘇ってきた。自由なような、心寂しいような。ああ、懐かしや。

 詩を読むと、旅の風景が甦る。ほんの15分から20分ぐらいのバス通勤であるが、なにか旅情めいたものになる。ああ、今は夏だから海水浴を思い出すのかな。

 ああ、今年は息子の受験もあって夏に木曽川に行けないけれど。今年も何か印象に残ることを夏にしたいな。

 お疲れ生でした。

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