読売新聞の書評欄を読んで気になった本

2025年11月2日日曜日付読売新聞の書評欄を読んで気になった本を書き留めた。

一冊目は、藤原てい著「流れる星は生きている」(中公文庫)

書評には「人変えた引き揚げの真実」との見出しである。

第二次大戦後、子供3人を連れて命がけで満州から引き揚げてきた著者の自伝。

極限状態に追い込まれた人たちのことを想像するのは難しい。だが、戦争や災害が起こり、命がけの場面は訪れるかもしれない。

その時、理性を保つことはできるのか。家族を守ることはできるのか。難しい命題だと思った。

二冊目は、山野弘樹著「20代からの文章読解 人文学的思考を鍛える『読み方』10講」(大和書房・1,760円)

書評の見出しは、「鵜呑みにせず咀嚼 主体的に」だ。

著者は、「『読解力』とはなにか。それは『自ら問いを提起し、文脈を補うことによって意味を解釈する力」と説いている。

私も、書評を書く前は、漫然と本を読んでいたように思う。人に読んだ本の感想も言葉にすることが難しかった。書評を書くことで、自分事として捉えるようになってきた。読解力も少しづつ養われてきた気がする。

これからも、自ら問いを立てながら、本と向き合う時間を大切にしていきたい。

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