昨日の神宮の試合は、小児がんと戦う子どもたちとそのご家族を応援する試合であった。
そして、神宮へ向かう電車のなか、小学生ぐらいの男の子とお父さんとお母さんに出会った。男の子は55番村上選手のユニフォームを着ていて、足に怪我をしているようだった。お父さんが車椅子を運んでいた。男の子は「村上選手、ホームラン打ってくれるかな」とお母さんに話しているのが聞こえた。
心の中で「村上選手が打って勝てるといいね」と呟いた。
私は神宮球場でお気に入りの席がある。ライト側外野席で、内野席と外野席の境近くの席である。その席からは、車椅子専用の観戦席がよく見える。その親子がいるのは見えた。
試合は、カープが先行する展開。しかしそのすぐ後に、村上選手がバックスクリーンへ豪快なホームラン。
そして4回に村上選手はバックスクリーンを飛び越える大きな2ランホームランを放つ。あまりにも角度がついたのでセンターフライかと思ったが、なんのなんの、である。
村上選手の2本目のホームランのとき、車椅子専用席を見ると、男の子はいなかった。多分お父さんとトイレに行っていたのだろう。残念だなあと思った。
村上選手、3打席目は凡退。
8回に、村上選手の4打席目が回ってきた。車椅子の男の子は席で観戦している。男の子がホームラン見れるといいな、と思う。
カウント3−1。バッティングカウント。私は大声で村上選手に向けて「仕留めろー」と声援を送った。
村上選手はストレートを捉え、綺麗な放物線を描いてバックスクリーンへ。
「やったー」と思わず飛び上がってしまった。
試合は5−4でスワローズが勝利。村上選手はヒーローインタビューで「子どもたちに夢や希望、そして元気を与えられたと思って試合に臨みました。勝てて良かったです」と語った。
子を持つ親として、小児がんと戦う子どもとその親御さんのことを思い、涙が出た。
この試合で、バックスクリーンに3本のアーチをかける村上選手。神宮の野球の神様が村上選手に降臨したと思った。
こんな試合が観られて、本当に幸せだ。
お疲れ生でした。