2025年10月19日(日)付産経新聞を読んで気になった本を書き留めた。
一冊目は、櫻井よしこ著「親中派80年の嘘」(産経新聞出版・2,970円)
書評には「日中友好のわな」「なぜ日本はここまで中国に甘かったのかという根源的疑問に直面するとともに、これまでの日本政府の対中姿勢に怒りを覚える」とあった。。
私は大学時代、第二外国語として中国語を選択した。1989年の天安門事件の2年後、1991年に入学したころのことだ。中国語の先生から「あんな事件があったのに、中国語を選択した理由を聞いてみたい」と問われた。私は「中国で一時的に民主主義は弾圧されたが、いずれ中国も民主的な国になる、日本とも交流が深まると思った」と答えた。
ゼミには中国出身の女子学生もいた。日本人の同級生よりも純粋で優しい印象の子だった。
あれから30年以上たつが、中国は未だ民主化を果たしていない。経済は大きく成長し、GDPで日本を上回っが、ウイグルやチベットでの人権問題、海洋進出など緊張も続く。近くて遠い国ーー中国との関係をどう築いていくのか。政治とは切り離して、人と人の交流を大切にしていきたい。
二冊目は、井出洋介著「教養としての麻雀」(祥伝社新書・1,056円)
書評では「麻雀で身につく力」「東大式麻雀の戦術」などを通して、社会を生き抜く人生のヒントを示しているとあった。
私も大学時代、友達や先輩と麻雀をやった。点数計算も上がり手もあやふやだったが、牌の音が心地よかった。社会人になってからも、独身寮でちょっと噛んだ。
私は論理的に考えるのが得意ではなく、どちらかといえば直感や思いつきで動くタイプだ。
それでも、麻雀のように論理が支配する世界に惹かれる。「社会を生き抜く人生のヒント」がどんなものなのかーー静かに確かめてみたい。
