朝日新聞の書評欄を読んで気になった本

2025年11月15日土曜日付朝日新聞の書評欄を読んで気になった本を書き留めた。

一冊目は、森崎和江著「闘いとエロス」(月曜社・2,860円)

著者はパートナーの谷川雁と福岡県の炭鉱地帯に移り住み、「無名通信」というウーマン・リブを先取りする女性の手によるミニコミ紙を創刊した。

書評では、合理化の波との闘いのなか、エロスとジェンダーの視点を持ち込もうとしたと述べられている。

昭和の頃に比べれば、女性の社会進出は大きく進んだように見える。一方で、家事や子育ては女性に負担が大きい。我が家は家事はシェアしているが、日々の料理や子供の教育については妻に任せきりだ。職場のまわりをみても、女性のほうが家事と育児の両立で苦労していると思う。男と女、夫と妻、また少しづつ役割や立場は変わっていくのだろうか。妻への理解といたわりを改めて考えてみたい。

二冊目は、土門欄著「死ぬまで生きる日記」(生きのびるブックス・2,090円)

書評の見出しは”苦しみを聞いてもらう感覚”とある。

著者は小説や短歌、インタビューなどを執筆している。書評には、「辛いときに効くお守りのような本として大切にう読まれている。20〜30代から『救われた』との感想が聞かれる」、とある。

私もふと、今までの会社員人生で、いま一歩成果に結びつけられなかった場面を後悔するときがある。なぜもっと踏み込めなかったのか、全力を出し切れていたか、と。

自分の苦しみを見つめ直し、今のありのままの自分を受け入れ、前を向くために、この本を読んでみたいと思った。

今回選んだ2冊は、自分の内面を見つめ直すきっかけとなる本であった。寒さで体も心も縮こまりがちになるが、ゆっくり本を読みながら、体と心をほぐしていきたい。

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