「ゆるストイック」とは「自己規律を守りつつも、そのスタイルを周囲に押し付けない」というのが要諦である。
ものすごく心に響いた。普段は、礼儀正しくふるまい、本を読み、週末は運動をし、妻と家事を分担するなど、日々の成長を心がけている。
そんな自分が、だらしない態度の人や、電車のなかでスマホばかり見ている人を見ると、ついイライラしてしまうことがあった。
努力が報われていないことへの焦りの苛立ちもあったのだと思う。
著者は「努力は必ずしも報われるわけではないことを理解する」「長期的にじわじわと成果が見えることを目指す」と説く。
ジム・コリンズ著「ビジョナリーカンパニー2 飛躍の法則」にも、「劇的な転換はゆっくり進む」とある。
あせらず、人生100年時代の道のりを一歩づつ歩み、最後に「よい人生だった」と思えるように生きていきたい。
本書は、そんな自分に反省と希望を与えてくれる一冊であった。
