
荻窪の古本屋さんで買った1冊。
舞台はキューバ。漁師の老人が、一人で巨大なマカジキと格闘して釣り上げる話だ。
この物語を読んで、映画「ジョーズ」を思い出した。マカジキとの格闘は、ジョーズとの死闘を連想させる。そう、監督のスピルバーグは、「老人と海」の影響を受けたんじゃないかと思う。
釣り上げたマカジキに容赦無くサメが食いついて行くシーンがある。そのなかで、多分シュモクザメらしいサメが出てくる。シュモクザメは死肉を食べるので腐った匂いがするという。実際に海でシュモクザメに出会ったことはないが、そんなサメに出逢ってしまったらゾッとする。
釣り上げたものの、サメに喰われてしまい、釣果はゼロ。老人は、体もボロボロになりながらも、帰還する。強い男の姿を描いた小説であった。
老人の強さには憧れるものがある。自分も自然のなかで、強くしたたかに生きていきたいと思った。